概要
安全管理や災害時対応のように、離れた場所で複数の担当者が作業を分担して行う業務において、作業状況に応じて、各担当者に対して新たな作業内容を速やかに周知・共有することで、突発的事象への対応力や管理業務の効率性、業務の質を高めることが可能となる。ここでは、適切な要員配置と、進捗の見える化により業務効率支援アプリケーションについて紹介する。

背景/課題/ニーズ
人手不足が深刻な現場において、管理者にとって以下のような業務管理上の課題がある。
- 全担当者のスキルレベルの把握や作業計画の立案・見直しに多くのコストと時間が掛かる
- 遠隔地での各担当者の作業状況を理解した上で、的確な指示を出すための負担が大きい
- 各作業の実績を集計する手間が多い
目的
- 管理者の計画業務や進捗把握業務の効率化
- 遠隔での作業状況の管理による管理コストの削減
課題への解決策
- 最適な要員配置と作業進捗の見える化
- 支援や対応が必要な人・作業と支援できる人の最適マッチング


適用技術、ツール(システム)
ベクトル総研等で開発したAIキャスティングアプリ(アイキャスト)による情報共有化、進捗管理の効率化、作業の差配最適化
アプリの適用先、活用シーン
- 宿泊施設(シティホテル、ビジネスホテル)の清掃管理業務
- 施設内における定期・巡回点検業務
- 施設内の防災情報の共有業務
- 災害時の要支援者対応業務

関連実績/適用実績
- 広域エリア(川崎市)
- 地下街(川崎駅)
- ターミナル駅(東京駅)
- ビジネスホテル、シティホテル

関連資料(pdf)
アイキャストパンフレット;防災版 アイキャストパンフレット;日常業務×災害対応版注:パンフレットに記載の住所は旧事務所のものですのでご注意ください。
商標登録
【登録番号】第6100504号
【公開日】平成30(2018)年3月13日
【標準文字商標】AIキャスティングアプリ
特許
【特許番号】特開2018-112929(P2018-112929A)
【公開日】平成30年7月19日(2018.7.19)
【発明の名称】地域内共助巡回支援システム、地域内共助巡回支援装置、地域内共助巡回支援方法及びプログラム
論文・発表等
木村将, 大佛俊泰, 沖拓弥,大地震時における地域内巡回の効率性指標の構築と巡回方法の提案, 地理情報システム学会学術研究発表大会, 地理情報システム学会講演論文集, 地理情報システム学会, Vol. 25, Oct. 2016.
研究開発、関係企業等
研究開発:本アプリケーションのベースとなる技術開発は、内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第一期の⑦ー2:首都圏複合災害への対応・減災支援技術 > 地域防災の持続向上可視化アプリケーション技術の開発(【研究代表】東京工業大学 大佛教授)にて開発成果を活用しています。
関係者:内閣府、防災科学技術研究所、東京科学大学(旧東京工業大学)、東京大学

