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避難シミュレーションの妥当性確認

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概要:

地震工学会のワーキングに参加し、避難シミュレーションの品質保証(Verification & Validation)に関する活動を行った。

企業内課題、社会課題、ニーズ:

活用する避難シミュレーションモデルの品質保証

背景/目的:

避難状況の予測や避難困難地域の抽出、避難手段の検討などを客観的に行う道具として、大地震発生後の避難状況をコンピュータ上で再現・予測する津波避難シミュレータを自社開発している。この開発したシミュレータに対して、その品質(シミュレーション結果の精度や信頼度)を保証することが求められる。

図1 Validation(妥当性確認)対象地域の概略図。おおよそ1,600m×1,200mの範囲を対象とした

課題への解決策:

地震工学会のワーキングに参画し、津波避難シミュレータ品質保証(Verification & Validation)を実施

適用データ:

道路ネットワークデータ、避難者データ、避難所、避難先データ、津波浸水状況の時系列データ、東日本大震災時の避難状況ヒアリングデータ

適用技術、ツール(システム):

広域ネットワーク型マルチエージェントシミュレータ

検討結果1:

Validation(妥当性確認)の対象として宮城県石巻市門脇地区を対象に、東日本大震災時の避難状況を再現するシミュレーションを実施した。

門脇地区避難Sim動画

検討結果2:

地震工学会のワーキングで策定した「避難シミュレーションのV&Vマニュアル」に沿った検証を4機関のシミュレータ(構造計画研究所,東京大学,京都大学,ベクトル総研)で実施し、その結果を比較した。それぞれ同等の結果が得られ、妥当なシミュレータであるとの評価を受けた(参考文献[1])。

図2 各機関のシミュレーション結果の比較(ベクトル総研はシミュレータA)。参考文献[1]より引用

参考文献:

[1] 堀宗朗,末松孝司,荒木秀朗,奥村与志弘,土肥裕史, “避難シミュレーションにおける品質保証の現状と今後の展望”, 日本地震工学会 ,(2015).

関係企業:

構造計画研究所

関連資料:

避難シミュレーションのVVマニュアル.pdf

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